釣りバカ日誌
新入社員浜崎伝助
伊勢志摩で大漁!初めての出張編をみた。
ハマ・ザキ!じゃーなくって、ハマ・サキ!と濁らない!
「へぇ」シリーズ見てるとしょっちゅう出張してるから、改めてタイトル見ると、へぇ。ってね。
途中、みち子さんたちの食堂に、素人くさいおっさんが入ってくるシーンがある。もう喋りで役者で無いとわかった。
「ツレがいる」のような事を言い、店内へ入ってきたのは、女子レスリングの吉田沙保里で、一言二言だけのゲスト出演だった。おっさんはコーチだろう。
なぜか不思議と印象に残る。それは演技力の無さもあるが、現実と架空の世界とのギャップが起こり、突然、現実に引き戻されるかのようだから。
これはよくあるダメなパターンで、「怪人二十面相」が「読者のみなさん」と語りかけると、シラけるというやつ。その世界観を台無しにしてしまうからだという。
「コーチと沙保里」は「演技が出来てない、もしくは演技してない」わけだね。冷たい言い方するとだが。
この場合の「演技してない」というのは「ありのまま過ぎた」なんかも知れないな。
竹内力のキレのある演技や発声の仕方、ボソッと話しているのに伝わるのは、丁寧にセリフを言うからなんだなと思った。
市毛良枝の息を吸う音も、いい意味で気になる。「スゥ〜〜ッ」と息を吸いセリフを言う。2回は聞いたな。それは声量を一定に保つ、という効果もあるんじゃないかな。
2回といえば、エクソシストの話の2回目への繋ぎ方は面白かったよな。
「初めて二人で観た映画の話」
そこで、お互いの話が食い違ってたところが笑えるとこ。
スーさんが奥さんに、初めて観たのはエクソシストだと怒られるが、次のシーンでは、エクソシストを観たとき「〜ちゃん」のような愛称であなたが呼んでくれたじゃありませんか〜のように言うと、スーさんは、お前にそんな呼び方した事は一度もないとかなんとか言って口喧嘩になった。奥さんの言い訳も面白いシーンやったな。
吉田沙保里は確かにハッキリとセリフを言っている。が、しかし、演技しようとしてるのが伝わる。コーチのおっさんは、もうほんまに割り込んできた観客にしか見えん。
沙保里は、
「同じもの下さーい」とかなんとか言ってたが、説明できないが、何かが違う。
キタロウが二人の注文を取るのだが、上手いなぁと感心してしまう。ただ注文取るだけなのに、演技って何だろうって考えさせられた。
そこで、自然に演技を比べる事となるのだが、コーチの方は、めちゃくちゃ不自然に見える。
監督に「自然に座ってるだけでいいよ」って言われていたとしても、自分も先ず出来ないと思う。それ程、「演技をしない」というのも難しいのだろう。
この「演技をしない」というのは、仕草や雰囲気であるかと。
まとめるなら、
「セリフは演技をする」
「仕草と雰囲気は演技しない」
なんじゃないかななーんて。よーわからんな。
キタロウが壺を買ってくるシーンがある。これは詐欺に注意というメッセージとお笑い要素の両方が含まれている。どうでも良いネタではないんだよねぇ。
ストーリー中、ある夫婦の旦那が、たまごっち系のおもちゃを売ることに失敗し、借金の取り立てに来る連中に追われ、ハマちゃんスーさんが相談に乗るのだが、ハマちゃんはみち子さんに浮気だと誤解され、スーさんは愛人、隠し子だと会社の役員に思われる。
解決して、旦那が奥さんと息子を連れ、スーさんの会社に行くシーンでは、鈴木建設の人が、旦那のことを、愛人が連れてきたヤクザだと思う場面は誤解の面白さがでていた。
誤解好きやな釣りバカ日誌は!
佐々木課長がその夫婦を追い払おうとしたとき、ハマちゃんが来ると、課長とレスリングの取っ組み合いのような事をし始めた。吉田沙保里と関連性を持たしているなと感心した。
そういえば……、ハマちゃんとみち子さんは付き合って1年って言ってたよな?ドラマ版は結婚したっけ?今回は、その中間なんかなぁ。
最後の最後は、富士山(スタジオぽい)を後ろに、ハマちゃんスーさんが釣りをしていると、でかい魚が飛び出て、ワァーって逃げるっていうマンガっぽい謎の終わり方で、少しあっけなくて、残念な気がした。
なんのシャツか分からんかったけど、そゆことなんやね。