実話怪談といえど、本人体験談ほど伝わるものはないと思う。
禁忌を書くより。
散骨
誰しもあり得る話。望んだとはいえ、それが幸せかどうかはわからない。
海へ散骨する話なのだが、よく映画やアニメでも出てきそうなハッピーエンドではない。あれは現世の人が勝手に解釈しているだけである。
荒勧誘
この話を読んだ宗教団体へ入っている方は、心当たりがないだろうか?
内容とは少し逸れるが、
「奇跡が起きた」
のようなことを何故ヒトは信じるんだろうか?
• ぶらんまんじぇ
• 勧告
• 朝子
神のお告げとは?である。荒(すさ)んだ心は魔を生み出しかねない。後に語られる本にも似た要素が含まれていたと思う。最も怖いのは人である。
死霊歌
優しい行いのようだが……見ず知らずの人に手を合わせるのが良いこととは限らない。
交通事故に遭った動物も憐れんだら憑いてくるっていうよね。
美雪
全てが繋がっていく。未来は過去であり、過去は未来でもあるのような、時間がぐるぐる廻るといった哲学者の話があったな。何かこう不思議だけど、考えが纏まらないというか、丁度、みた映画インターステラーとほぼ似た要素だった。
魂だけは時間を先回り出来るのかな?とか考えもするが──纏まらない。まだ知りたいといった蟠(わだかま)りが残る。
印象に残る話をメモってみた。どれも良作ではある。